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NEWS

山本和弘 Jシリーズ富士見パノラマ大会 XC4位
2009.6.3
2009 JCF JAPAN SERIES J1 XCO#4 in 長野県富士見町
山本和弘 レースレポート

 今年全日本選手権の会場となる富士見パノラマで行われるJシリーズ第4戦に参戦してきた。今回の自分の気持ちとしては、「全日本の前哨戦」という位置づけで気持ちを高めた状態で臨んだ。体調的にも長めの調整期間を設け、心身ともに良い状態で今回のレースをむかえた。

 今回は入念な試走をするために金曜日に会場入りをした。金曜日の午前中はドライで非常に走りやすく、コース全体を把握しやすかった。この日は3周で試走を切り上げ、COMPEXにてクールダウン、コンディションメニューを使って身体はフレッシュな状態で終えることができた。試走2日目。コースは前日の雨で少し湿り気を感じる程度になっていた。この日はポイントごとにスピードアップをしレースをイメージしながら試走を終えた。その後はCOMPEXでコンディショニングに徹し、気持よく試走を終えることができた。

 レース当日、天候は朝から雨。大荒れなレース展開が予想された。今回は、このような状態ながらレースをエンジョイできそうなイメージが浮かび、レーススタートまで前向きな気持ちでスタートを待つことができた。スタートまでは素パスタを食べてエネルギーを満タンにした。

 スタートは午後2時。多くの応援団が見守る中スタートラインに立った。気持ちは闘争心で満ち、スタートが楽しみで仕方がなかった。そして、BANN!とレースがスタートした。少ないラインを皆が一斉に攻めて走っていった。自分もまずまずな位置をキープしながらはじめのシングルトラックに入っていった。そして、荒れに荒れたコースを冷静な気持ちでプッシュしていった。コースは想像よりもずっと荒れていて、少しの油断もできない状態になっていた。そんなコースを走っていると、スタートして5分もしないうちに頭のリミッターが切れていくのがわかった。「うん、楽しい」そう思いながらレースは進んでいった。レースは長い上り坂に進んでいた。前にはアンカー辻浦選手がいて、同じようなペースだったので、一緒に登って行った。自分の息は上がっていたが、辻浦選手は冷静にラインを見極め良いリズムで走っていた。路面はどこもテクニカルな状態だった。とにかくミスなく走ろう!と集中して走っていると1周目が終わっていた。たしか3位だった。その後、2位になり、前を追う展開になっていた。サングラスには泥、ボトルにも泥、ハンドルも泥。皆が同じ状況の中、人間としての強さが求められているような気持ちでレースを走っていた。レースがスタートしてから雨は完全に止み、コース状況は周回を重ねるたびに悪くなっていった。泥は固まり、ラインは深くえぐれた状態になっていた。前は辻浦選手。2周、3周と背中が見える状態で走り続けた。自分にもミスはないがテクニックに定評のある辻浦選手は上手に走り差をつけられてしまった。

 4周目。皆同じ状況の中、自分のバイクが泥の影響でうまくペダルを回せなくなってきた。泥がチェーンに絡まり、フレームとフロントギアの間に噛み込んでいた。トレーニングでも泥の中を走るが、想定以上の泥で、今までの常識が通用しない状態になってしまった。フィードゾーンでは水をかけてもらい、なんとか自転車に乗れたが、その後の下りで泥を拾い、駐車場からの登りはストップ&ゴーの連続だった。そしてリフト下の上りではペダルを回せなかったので、ほとんど自転車を押す状況が続いた。そうしていると、後ろからも追いつかれ頭の中がモヤモヤしてきた。その場はなんとか耐え抜かれなかったが、その後の計測ポイント前の登りもチェーンが噛みこみ、すべて押して登りきった。

 5周目。同じ状態で走っていると、次々に抜かれていった。順位も大きく下げ5位で周回を重ねていった。

 6周目も上りという上りはすべて自転車を押して我慢の走りを続けた。この頃から、手の握力が落ち、転倒を繰り返してしまった。それでも攻められるのは下りだけだったので、とにかく攻めの走りを続けた。

 7周目。前を走っていた選手がメカトラブルで後退していたので、その選手をパスし4位で最後の周を走り続けた。上りはとにかく自転車を押してクリアし、下りはとにかく攻めて走った。周りの応援もヒートアップ し、僕の気持ちもヒートアップして走り続けた。そして、ゴール。

 結果は4位だった。心身ともに良い状態で臨んだレースだけに、悔しさの残るレースとなった。今回は攻めの気持ちを一番に走り続けた。同じ条件で走り、前の3人は強かった。今回のような状況は例外的な事かもしれないが、これも良い経験としてうまく吸収していきたいと考えている。

 今回のレースは今まで以上にたくさんの方々に支えられて走る事ができました。本当に感謝しています。応援が力になる事を身を持って体験しました。皆さまの応援をもっと力にできるように自分に厳しくトレーニングを積んでいきたいと思います。これからも心通じる応援よろしくお願い致します。

山本 和弘プロフィール
生年月日 1982年10月15日
出身地 北海道
経 歴 マウンテンバイク競技歴15年
2004年 MTBアテネ五輪代表選手選考会(愛媛県八幡浜市) 3位
2005年 XC Jシリーズ第3戦(長野県藤見町) 2位
2006年 第21回全日本マウンテンサイクリングIN乗鞍(長野県松本市) 優勝
2007年 MTB全日本選手権(秋田県仙北市) 2位
2008年 XC Jシリーズ第1戦(滋賀県高島市) 3位
オフィシャルサイト http://www.yamamotokazuhiro.com/
使用機材
バイク cannondale SCALPEL Mサイズ
サスペンション cannondale LEFTY SPEED CARBON FOX RLC
Rサスペンション FOX FOX FLOAT RP23
チェーン KMC X9SL
チェーンオイル EVERS CARBON CHAIN SPRAY DRY
サングラス ADIDAS EVIL EYE
シューズ DIADORA PRO TRAIL CARBON
タイヤ MAXXIS F&R MEDUSA1.8 前後2.0bar
ヘルメット BELL VOLT
ブレーキ MAGURA MARTA SL
ペダル CRANK BROTHERS CANDY
ホイール MAVIC CROSSMAX SLR
サドル FI'ZI:K ANTARES
ハンドルバー BBB FIBERTOP
シートポスト BBB FIBERSCRAPER
グリップ BBB FREEGRIP
無線 KENWOOD DEMITOSS20 UBZ-LK20(免許・資格不要モデル)
ボディーメンテナンス COMPEX  
レース結果

クロスカントリー エリート男子
Distance: 4.0 km x 7 Laps = 28.0 km

順位 名前 所属チーム タイム GAP
1位 辻浦 圭一 チーム ブリジストン アンカー 2:25:18 -
2位 竹谷 賢二 スペシャライズド 2:27:48 +2:30.36
3位 武井 享介 フォルツァ! 2:30:14 +4:56.12
8位 山本 和弘 キャノンデール・ファクトリー・レーシング 2:31:12 +5:54.82
オフィシャル スポンサー
有限会社クロップス(CROPS, KMC)
宝商株式会社(EVERS)
株式会社マスターズ アイプロテクション ジャパン(ADIDAS EYEWEAR)
株式会社インターテック(BELL, MAXXIS)
株式会社エムシーインターナショナル(MAGURA)
ライトウェイプロダクツジャパン株式会社(CRANK BROTHERS)
アメアスポーツジャパン株式会社(MAVIC)
株式会社ケンウッド(KENWOOD)
日本シグマックス株式会社(COMPEX)
株式会社カワシマサイクルサプライ(FI'ZI:K)