- ジロ・デ・イタリア第17ステージ、ペッリツォッティが独走勝利!
- 2009.5.28
2回目の休息日を終え、最終決戦に突入したジロ・デ・イタリア。第17ステージは、走行距離は83kmと短いものの、中盤以降はひたすら上りが続く厳しいコースレイアウトだ。残雪のため、ゴール地点が当初の予定の標高2064mから標高1674m地点へと引き下げられ、チーマコッピ(大会最高地点)は第10ステージのセストリエーレへと移ったが、平均勾配6.9%、最大斜度13%の厳しい上りは顕在。第16ステージとともに、このステージを今大会後半戦の最重要ステージに挙げる選手が多かった。
勝負所、ブロックハウスの上りが始まった。
先頭ではカルデナスがペースを上げる。ヴォクレール、キアリーニがかろうじて踏みとどまったが、やがて2名も千切れ、先頭はカルデナスのみとなった。後続のメイン集団では、シルヴェスタ・シュミット(ポーランド、リクイガス)がアタック。カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)がペースを上げてこれを追う。
その動きでメイン集団が絞られ、早々にエース級の争いとなった。シュミットが逃げていたキアリーニに追い付き、追い越した時、メイン集団からアタックしたのはフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)。そしてランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)が単独で追い始めた。
ペッリツォッティはシュミットと合流。カルデナスを追い越してペースを上げた。
力の限り引いたシュミットはその後ちぎれて先頭はペッリツォッティ単独となった。アームストロングは追い付きそうで追い付かない。残り11kmの地点で、メイン集団からディルーカが抜け出した。反応したのはガルゼッリ、メンショフ、バッソの3名。
ライプハイマー、サストレは後続に取り残された。
マリアローザを含む4名は、アームストロングを抜き去ると、ディルーカを先頭にペッリツォッティを追い始めた。メンショフ、ガルゼッリ、バッソは先頭交替には加わらない。このまま引き続ければ、第16ステージ同様、脚を貯めたメンショフにゴール前でしてやられるかもしれない。そのリスクをも顧みず、ディルーカは背後を気にする様子も見せずに引き続けた。この後ガルゼッリがいったん遅れたが、自力で追い付き、グループマリアローザは再び4名となった。ペッリツォッティは淡々と上り続ける。マリアローザグループとのタイム差は28秒、39秒、42秒と、詰まるどころか徐々に開いていく。先頭のペッリツォッティを、ディルーカ、メンショフ、バッソ、ガルゼッリの第2グループと、サストレ、アームストロング、シモーニ、シュミットの第3グループが追うという展開でレースは最終盤を迎えた。
ゴールまであと2kmという地点でディルーカがペースを上げた。メンショフはすぐにチェックに入ったが、ガルゼッリ、バッソは着いていかれない。歯を食いしばってペースを上げるディルーカは、並走しようとする大勢の応援団を引きちぎる勢いでゴールを目指す。一度は遅れたガルゼッリが先ほどと同様の粘りを見せて再び追い付いてきた。3名でゴールを目指すも、ペッリツォッティとの差は詰まらない。
ペッリツォッティの勢いは最後まで衰えなかった。独走状態のまま逃げ切ったペッリツォッティがステージ優勝。
続いてディルーカ、メンショフ、ガルゼッリがゴール前に入ってきた。残り300mでディルーカが仕掛ける。第16ステージの光景がよぎったが、ディルーカを追ったのはメンショフではなくガルゼッリだった。ガルゼッリがディルーカをかわして2位、そしてディルーカが3位でフィニッシュ。遅れたメンショフはディルーカより5秒遅れの4位でゴールした。
サストレはペッリツォッティから1分59秒遅れでゴール。ライプハイマーも何とか追い付き同じ集団でゴールしている。この結果を受け、ペッリツォッティはメンショフとの差を48秒+ボーナスタイム20秒の1分8秒詰め、個人総合3位に順位を上げた。また、タイム差5秒+ボーナスタイム8秒を得たディルーカはメンショフとの差を26秒に詰めている。
逆に順位を落としたのがサストレだ。2分19秒まで詰めたタイム差を再び3分30秒に広げることになった。ステージ優勝のペッリツォッティは「僕はジロに勝ちに来た。しかし、レベルはとても高い。ステージ1勝と総合3位になれれば、昨年よりもいい。でも4位か5位で終えるなら満足しないだろうね。今僕らの目標はローマのポディウムになった。ヴェスヴィオではバッソと僕はまたトライするよ。今日のサストレのように、他の選手だって悪い日が来るものだ」と語っている。
report/cyclowired.jp
photo:Kei TSUJI/cyclowired.jp

